沖縄県連が菅氏に3票 中川会長ら「基地負担軽減の取り組みに期待」


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自民党総裁選で地方票を投じる自民県連の幹部ら=14日、東京都のグランドプリンスホテル新高輪

 【東京】自民党総裁選には同党沖縄県連から中川京貴会長と島袋大幹事長、末松文信総務会長の3人が菅義偉氏に計3票を投じた。選挙後、中川会長は菅新総裁について「沖縄のことは知り尽くしているだろう。県連が目指す普天間(飛行場)の一日も早い危険性の除去や基地負担軽減、返還後の跡利用も含めて一緒に取り組んでいただけると期待している」と歓迎した。

 総裁選について中川会長は「コロナ危機、経済危機の厳しい状況の中、日本の、沖縄の将来を決める選挙だった」と振り返った。菅氏については「安倍政権で約8年間、沖縄の問題、基地問題にいろいろ取り組んできた」と安倍政権の継続性を重視する考えを示した。

 また「沖縄で基地問題は避けて通れない。県連も選挙のたびに基地の課題が必ず出て、2回の知事選も敗れている。しかし基地の整理縮小と負担軽減は必ずやらないといけない。跡地利用も政府の責任でインフラ整備と地域のまちづくりをしてもらう。それが責任政党の自民党だ」と強調した。

 県連幹部によると沖縄の党員・党友による予備選は石破茂氏に575票、菅氏に2277票、岸田文雄氏に762票だった。常任総務会23人の予備選は菅氏に21票、岸田氏に2票だった。