飲食店のコロナ対策、巡回指導で確認 指針達成で証明書を発行


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店側にガイドラインの順守状況を確認する県飲食業生活衛生同業組合那覇支部の與儀哲治副支部長(左)=16日、那覇市久茂地の「えん沖縄久茂地本店」

 沖縄県飲食業生活衛生同業組合(鈴木洋一理事長)は16日、同組合に加盟する飲食店を巡回し、新型コロナウイルス感染対策のガイドラインを順守しているか確認と指導を始めた。厚労省が定めるガイドラインを基に、全53項目をチェックする。達成率80%以上であれば「感染防止対策取組店」として証明書が発行される。鈴木理事長は「飲食業は沖縄観光の要で、飲食店の感染対策が重要になる」と話した。

 同組合は巡回指導の第1弾として、那覇市の居酒屋「えん沖縄久茂地本店」を訪れた。同組合那覇支部の與儀哲治副支部長が巡回指導員として、取り組み状況を確認した。

 53項目あるチェックシートは(1)客の安全(2)従業員の安全衛生管理(3)店舗の衛生管理―の3分野に分かれている。入店時や会計処理時の対策だけでなく、感染防止対策に必要な物資についてリストを作成し、備蓄することも求めている。鈴木理事長は「Go To トラベルの地域クーポン制度が10月から始まる。感染対策ができた店が選ばれるようになるだろう」と語る。

 全項目で合格した同店の伊藤兼介さんは「感染対策の徹底は、集客の第一歩につながる」と期待を込めた。與儀副支部長は「対策をすることが大事だ」とし、協力を求めた。