カビラさんと父のラジオ番組、民放連の最優秀賞に J-WAVEで昨年放送 


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番組収録時の様子(J-WAVE提供)

 日本民間放送連盟(民放連)は17日、2020年日本民間放送連盟賞を発表し、沖縄県出身のジョン・カビラさんが、父・川平朝清さんにインタビューした「J-WAVE SELECTION GENERATION TO GENERATION~STORIES OF OKINAWA」がラジオ教養番組部門で最優秀賞に選ばれた。テレビドラマ番組部門では琉球朝日放送(QAB)の「4夜連続ドラマスペシャル『パナウル王国物語』」が優秀賞に選出された。両番組は11月に発表されるグランプリ候補番組となっている。

 カビラさんの番組は今年7月、優秀な放送番組や出演者らを顕彰する「ギャラクシー賞」のラジオ部門大賞に続く受賞となった。

 「GENERATION-」は昨年6月23日の「慰霊の日」に放送された。戦後の沖縄でラジオ放送の立ち上げに携わった朝清さんに、カビラさんが親子の対話を通して個人史をひもときながら、沖縄の戦後史を描いた。「かぎやで風節」など印象的な音楽の挿入も評価された。

 QABの「パナウル王国物語」は今年3月に放送。与論島を舞台にした心温まるコメディー作品で、島の住民も出演しているのが見どころ。企画・脚本・プロデューサーを務めた町龍太郎さんは「『キャストに会いに行けるドラマ』がテーマで、実際にその通りの番組を制作できたと感じている」とコメントした。

 その他の受賞は、テレビ報道部門最優秀に中京テレビ「がらくた~性虐待、信じてくれますか~」、同教養部門最優秀にフジテレビ「ザ・ノンフィクション おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~」など。

 各部門の最優秀とそれに次ぐ優秀番組を対象にさらに審査を行い、テレビ、ラジオの各グランプリを11月10日に発表する。
【琉球新報電子版】