「子や孫が応援してくれる」 伊江村の100歳山城さん、敬老の日に村長から祝福


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山城義雄さん(右端)からあやかりの杯を受ける島袋秀幸村長(左端)=21日、伊江村東江上の山城さん宅

 【伊江】敬老の日の21日、100歳を迎えた山城義雄さん=伊江村東江上=の自宅を島袋秀幸村長が訪れた。表彰状と記念品を贈呈し、山城さんの長寿を祝福した。健康状態は良好で、畑仕事に精を出す山城さんは「子や孫が応援してくれるから、頑張って長生きしたい」と笑った。

 1920年4月10日生まれ。戦時中は防衛隊として隊長のかばん持ちなどをした。7男1女を育てるために仕事のほか、米を炊く釜を造ったり帽子を編んだりと何でもこなした。長男の義明さん(75)は「いつも外に出ていたので、家での記憶はほとんどない。がむしゃらに働いてくれた」と振り返る。

 酒は飲まずたばこも吸わない。食べ物の好き嫌いはない。電動シニアカーに乗り、畑に毎日通っている。ゴーヤーなどの作物は子や孫に与えるために育てている。山城さんは「責任感を持って、一生懸命仕事をいっぱいしてきたことが長寿の秘訣(ひけつ)」とうれしそうに語った。

 孫は17人で、20人のひ孫がいる。ひ孫の山城真捺(まなつ)さん(伊江中1年)は相撲の選手で小学時代から活躍している。真捺さんが優勝の報告に訪れるとバンザイで喜び、両手を広げて胸を貸そうとする。周囲が慌てて止めるのは日常の光景だ。

 真捺さんは「島のいろいろな人から声を掛けられるし、記憶力も良い。本当にすごい」と慕う。島袋村長は「(山城さんは)島の宝だ。120歳を目指して頑張ってほしい」と語った。