動物たちの餌代が心配 沖縄こどもの国、コロナ影響し入場者77%減


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沖縄こどもの国の運営状況やオリジナルグッズ販売について説明する桑江朝千夫市長=22日、沖縄市の沖縄こどもの国

 【沖縄】沖縄こどもの国の理事長を務める桑江朝千夫沖縄市長は22日に会見を開き、同園の4~8月の入場者数が5万4822人で、前年同期(24万572人)から77・2%減少したと発表した。入場料や売店での売り上げなどによる4~8月の収入は3918万3千円で、前年同期(1億5801万4千円)と比べ、75・2%減だった。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休園や観光客減少、外出自粛などで大型連休や夏休み期間中の入場者が激減し、売り上げにも影響を及ぼしているという。売り上げが落ち込めば、飼育動物の餌代の確保が難しくなることも懸念される。桑江市長は「入場者の減少は動物たちの餌代に直接響くが、(入場者が)押し寄せると感染症の危険もある。はがゆい思いだ」と述べた。

 連休3日目の21日は約4千人が足を運んだ。しかし休日に比べ平日の客足はまだ戻ってきていないという。園の担当者は「人の移動が増えればコロナ感染の懸念も出てくるが、対策をきちんと取った上で来場者を迎えたい」と説明した。

 10月初旬ごろからは象のぬいぐるみやトートバッグ、園の動物たちをあしらったタンブラー、缶バッジなどオリジナルグッズの販売を開始する。桑江市長は「グッズ販売などで動物の餌代確保につなげたい」と語った。

 開園50周年記念で沖縄森永乳業とコラボし、こどもの国をモチーフにした森永ヨーゴの販売を22日から始めた。12月中旬まで。パッケージには入場料の100円割引券が付いており、園は入場者の増加につなげたい考えだ。