沖縄バス、9000平方メートル駐車場を売却、那覇市外へ移転 長谷工が取得


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用地の売却、移転することが判明した沖縄バスの旭町整備工場=23日午後3時ごろ、那覇市旭町

 沖縄バス(中山良邦社長)が那覇市旭町にある旭町整備工場と駐車場の用地を売却し、駐車場を移転させることが23日までに分かった。同社によると移転先は那覇市外の近隣地で、具体的な場所は明らかにしていない。現在の駐車場はマンション建設などを手掛ける長谷工コーポレーション(東京、池上一夫社長)が取得した。

 長谷工コーポレーション沖縄開発チームの担当者は取材に対して、開発計画は現段階で決定していないとしつつも「立地はとても良く、さまざまな開発ができると思うのでしっかり計画を練り上げたい」と述べた。

 売却された駐車場の面積は約9000平方メートルで、すでに所有権移転が完了している。両社ともに売却金額は明らかにしていないが、数年前から売買交渉を続けていたという。

 沖縄バスは取材に対して「土地の売却は新型コロナウイルス感染症の影響が要因ではない」とし、路線バス事業に支障は出ない見通しだ。同駐車場は現在も沖縄バスが使用している。移転の時期は準備が整い次第、協議の上で決定する。

 沖縄バスのホームページによると、旭町整備工場は1968年4月に落成。同社によると、現在の用地は周辺の道路などが狭く、バス車両の大型化に伴い手狭になっていたという。工場の老朽化なども進んでいた。同社の担当者は移転について「以前から計画していたもので、良い形で実を結んだ。より県民が利用しやすい体制を整備する」と説明した。