米軍北部訓練場のヘリパット関連工事完了 13年かけ、抗議顧みず


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 【東・国頭】東村と国頭村の北部訓練場内の米軍ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)につながる関連道路工事が、7月末で終了したことが25日に分かった。沖縄防衛局は今後の関連工事予定はないとしており、2007年から断続的に続けられた北部訓練場内のヘリパッド建設関連工事は完了したことになる。

 日米両政府は1996年のSACO(日米特別行動委員会)最終報告で北部訓練場の過半返還を合意したが、東村高江集落を囲む6カ所のヘリパッド新設が前提条件となった。2007年に工事を始めた国は14年7月までに6カ所のうち2カ所を完成させた。

 約2年の工事中断を経て、国は16年7月に工事を再開。残る4カ所が完成したとして同年12月、北部訓練場の過半が返還された。以降、国は訓練道路などの工事を断続的に続けてきた。直近では18年12月から訓練場内道路の改修工事を続けていた。ノグチゲラの営巣期の中断などを経て、7月末に完了した。

 この間、基地負担増加を懸念する地元住民や支援者らの建設反対運動も続いてきた。新設されたヘリパッドでは米軍のMV22オスプレイやヘリコプターなどが訓練を繰り返している。