極彩色が自慢の深海魚 美ら海水族館で世界初展示


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
世界初の展示となるズナガアカボウ(C)国営沖縄記念公園(海洋博公園)

 【本部】沖縄美ら海水族館(本部町)は14日から、カラフルな色の深海魚「ズナガアカボウ」1尾を展示している。飼育・展示は世界初で、いまだ生態は未解明な部分が多い。貴重な泳ぐ姿を「深海への旅」コーナーで見ることができる。

 ズナガアカボウはインド洋から太平洋に広く分布し、国内では琉球列島でのみ発見報告がある。淡い黄色の頭部に目の周りはピンク色だ。展示個体は本島北部の沖合約80キロ地点で、地元漁師協力の下、水深150メートルから一本釣りで採集された。全長は約20センチ。魚類課深海展示係技師の比嘉俊輝さんは「ベラ類では珍しく深海にすむ魚。皆さんの目でカラフルな魚を確かめてほしい」と来場を呼び掛けた。