沖縄、新たに19人感染 4日連続の2桁 多い高齢者の家庭内感染


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は29日、新たに10代から90代の19人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者のうち7人は70代以上の高齢者で全員が家庭内感染だった。県は、体調が優れない時は、家庭内での隔離やマスク着用、外出を控えるなどの対応を呼び掛けた。濃厚接触者となった場合は、2週間は自宅待機し、人との接触も慎重にするよう求めた。

 県内の感染状況について県の糸数公保健衛生統括監は「感染者数が減少するスピードが鈍っている状態だ。クラスター(感染者集団)が起きると上昇傾向になる可能性があり、非常に緊張してみないといけない時期だ」と述べた。

 新規感染者19人のうち、9人は県内確定患者との接触が判明しており、感染経路不明の「調査中」は10人だった。全国的に人の動きが活発だった9月の4連休の時期に、会食を通じて感染したとみられる人が3人いた。

 公表された職業は医療関係者2人、自営業、タクシー運転手、会社員などだった。市町村別の内訳は那覇市7人、浦添市4人、南部保健所管内3人、中部保健所管内2人、豊見城市1人、南城市1人、沖縄市1人。
 人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は5・83人で全国2番目。米軍関係の新規感染者はゼロだった。