4~8月離着陸1958回 オスプレイ配備8年 普天間飛行場 4年で最多 時間外夜間飛行155回


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米軍普天間飛行場から離陸する輸送機MV22オスプレイ=9月30日午後4時35分、宜野湾市内

 【宜野湾】米軍普天間飛行場に垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが2012年10月1日に配備されてから、1日で8年となった。構造上の欠陥が指摘される機体は連日連夜、県内各地で飛行し県民の不安は高まる。オスプレイが今年4~8月に普天間飛行場で離着陸などした回数は1958回で、この4年で最多だ。航空機騒音規制措置(騒音防止協定)時間外の夜間飛行も増え、基地周辺住民の負担は限界に来ている。

 沖縄防衛局が2017年度から実施している目視調査によると、オスプレイが今年4~8月に離着陸した回数は、17~19年同期より734~919回増加した。月平均で391・6回離着陸している計算となる。今年7月は調査開始以来最多の457回の離着陸を記録し、さらなる増加も予想される。

 普天間飛行場で今年4~8月に離着陸した全機体(7480回)に占めるオスプレイの割合は、26・2%で約4分の1を占める。17~19年の同期の割合は16~18%で、約8~10ポイント増えた。騒音防止協定の時間外である午後10時~午後11時59分までの夜間飛行は、155回でこの4年で最多。夜間飛行全体(240回)に占める割合は64・6%となり、17~19年同期より約16~36ポイント高い。

 オスプレイは低空飛行で飛ぶと、ジェット機に相当する100デシベル以上の騒音を発生させることもある。

 宜野湾市の基地被害110番には「午後11時に飛び、睡眠中だったが、びっくりして起きた。戦争体験者だから音が聞こえると、どうしても当時を思い出してしまう」「低空飛行し家の真上を通過する。体調不良で薬も飲んでいるのでつらい。どうにかできないか」などの苦情が日々寄せられている。 (金良孝矢)