繁華街対策など 西村担当相協議 コロナで県内視察


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那覇港バースを視察する西村康稔経済再生相(右) =30日、那覇市若狭

 政府の新型コロナウイルス感染症対策を担う西村康稔経済再生担当相は30日、来県し、7~8月にかけて大規模クラスター(感染者集団)が発生するなど多くの感染者が確認された那覇市松山などを視察した。店舗の従業員らに対する大規模なPCR検査を主導した医師や県の担当者らから聞き取りをした。キャバクラ店や飲食店の従業員約2千人に無料のPCR検査を実施した、若狭の那覇港大型旅客船バースも視察した。

 また政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の作業部会で、「大都市の歓楽街における感染拡大防止対策WG(ワーキンググループ)にかかる委員派遣調査」が、那覇市で実施された。同調査に参加した西村氏は「7、8月の経験を必ず将来に生かして、同じようなことを起こしてはいけない。今回の事柄をしっかりと分析し、冬にもまた備えていかないといけない」と述べた。

 出席者によると、那覇市松山の従業員らを対象にした大規模な検査は先行事例として高く評価されるもので、早期に感染を把握し、早期に拡大を防ぐための国全体の政策にも生かされるという。