オスプレイ訓練の沖縄県外移転を 宜野湾市長が要望 配備8年


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宜野湾市役所(資料写真)

 【宜野湾】垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが米軍普天間飛行場に配備されてから8年となったことについて松川正則宜野湾市長は市役所で29日、「(常駐する24機のうち)半分にすることと、訓練を県外にできるだけ多く出してほしい」と要望した。飛行場が密集した市街地に囲まれていることから、安全管理の徹底も求めた。

 松川氏はオスプレイが配備された時は副市長だった。普天間飛行場に到着した際は、当時の仲井真弘多知事や佐喜真淳市長らと市野嵩の市役所屋上から見守った。オスプレイは低周波音や重低音があり、市野嵩にある自宅上空付近を飛ぶ時は揺れを感じるという。

 機体の実用化に当たり「事故が多かった」とも振り返った。米軍側は飛行訓練に「理解してほしい」と求めるが、松川市長は「『はい分かりました』とは言えない」と複雑な心境を吐露した。その上で「航空機事故が起こらないよう要請もしないといけない」と述べた。