「ススキの葉」で魔よけ 渡名喜でシバサシの行事が行われ


社会
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魔よけのシバサシで、家の敷地に置かれたススキの葉
シバサシに使うススキを刈り取る女性たち=9月26日、渡名喜村

 【渡名喜】沖縄県渡名喜村で9月26日、シバサシが行われた。シバサシは、家の四隅や門などに結んだススキの葉をさして魔よけとするもの。

 同村では旧暦8月10日の朝、女性が村一番の拝所である里の宮(里御嶽)またはその付近でススキの葉を刈る。午前6時ごろに神人らが先に里の宮に登って拝みを行い、8~9時ごろにかけて一般の女性たちが里の宮へ登りながらススキを刈っていく。

 自分の家だけでなく親戚、実家の分なども一緒に刈る人が多く、この日は朝から刈り取った大量のススキの葉を肩に担いで歩く女性の姿が見られた。
 (刑部結通信員)