LINE活用、薬の待ち時間減らせます 豊見城の薬局がサービス


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処方箋LINE受付をPRするあいらんど薬局友愛医療センター店の長谷川幸司薬剤部長兼薬局長=5日、豊見城市与根の同店

 薬局を運営するジーセットメディカル(豊見城市、鈴木康友社長)は、沖縄県豊見城市与根のあいらんど薬局友愛医療センター店で、薬の待ち時間を削減できる「処方箋LINE受付」を始めている。利用者が薬局を訪れる前に調剤の準備に取り掛かれるため、薬局での待ち時間を減らせる。

 利用者は病院で受け取った処方箋のQRコードを撮影して、無料通信アプリのLINE(ライン)で同店に送信する。薬局は調剤準備を始め、利用者が来店した際に処方箋と付き合わせて最終確認し、薬を渡す。9月中旬から運用を開始し、現在までに約120人が登録している。

 豊見城市の友愛医療センター周辺には調剤薬局が同店しかなく、利用者が集中しやすいことから導入を決めた。同店の長谷川幸司薬剤部長兼薬局長は「新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるために、密にならないよう薬局内の滞在時間を少しでも減らしたいと考えていた。ラインはみんなが使っているので、アプリを新たにダウンロードする必要がなく利用しやすい」と話した。

 システム開発は、旅行予約サイトなどを運営するパム(那覇市、長嶺由成社長)が担当した。パムは感染症の影響で売り上げが減少する中、雇用維持のために企業間ワークシェアリングや業務請負に取り組んでいる。ジーセットメディカルがパムの取り組みを支援しようと依頼した。開発に当たった舟田徹氏は「スムーズに操作できることに主眼を置いて開発した」と話した。