名護・辺野古漁港でタマンの稚魚を放流 久辺小6年生が「つくり育てる漁業」学ぶ


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タマンの稚魚を一斉に海に放流する児童ら =6日、名護市の辺野古漁港

 【名護】名護市豊原の久辺小学校の6年生22人は6日、辺野古漁港でタマン(和名・ハマフエフキ)の稚魚放流を体験した。名護漁業協同組合の組合員から魚や漁業について説明を受け、魚の減少を防ぎ海の資源を育む「つくり育てる漁業」の必要性を学んだ。

 稚魚放流は、漁協などが取り組む「離島再生漁業支援事業」の一環。高齢化による漁業者の減少を食い止めるため、子どもたちの体験活動を定期的に行っている。

 本部町の県栽培漁業センターで14センチほどに成長したタマンの稚魚約7千匹が用意された。児童らは「大きくなーれ」と声を掛けながら、バケツに入った稚魚を岸壁から海に放流した。

 眞榮田麟(りん)さん(12)は「タマンを触ったらヌルヌルしていた」と話した。名護漁協セリ長の宮城克洋さん(45)は「水産業に興味を持ち、たくさん魚を食べてほしい」と話した。