育てた野菜で料理ふるまう 児童らが食農実践、野外レストラン


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子ども菜園野外レストランで料理を運ぶ子どもたち=9月27日、浦添市立前田ユブシが丘児童センター

 【浦添】食農を通じて楽しみながらできる「SDGs! 子ども菜園野外レストラン(主催・沖縄ハンズオンNPO)」が9月27日、浦添市立前田ユブシが丘児童センターで開催され、児童生徒たちと地域住民約50人が参加した。赤い羽根子どもと家族の緊急支援助成事業の一環。「食べられる児童館」をコンセプトに子ども実行委員会が中心になり、菜園で育てた無農薬野菜を収穫し参加者に料理を振る舞った。

 参加者の具志堅ツヤ子さん(60)は「子ども菜園を優雅な花々たちと大きく育った野菜を目の前に、いただく食事は最高だった。久しぶりに交流しながら安心して食事ができた」と述べた。

 また、料理に携わった前田自治会かりゆし会の島袋幸子さんは「野外レストランでは子どもたちと地域の人たちが笑顔になってとても良かった。料理も勉強になり、老人会へのお土産がたくさんできた」と感謝の言葉を述べた。

 前田ユブシが丘児童センターの崎山倫館長は「食農体験で生き抜く力を身に付けるために、食育を越えた食農の実践が欠かせないと感じる。誰一人取り残さない社会を実現させるため、地域のみなさんと共にSDGsな児童館に向けた取り組みを進める」と語った。

 (岸本新通信員)