沖縄学んで楽しんで 知事サプライズ登場、首里城公園で修学旅行歓迎


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
修学旅行生らを守礼門前で歓迎する玉城デニー知事(後列左から3人目)ら=13日、那覇市の首里城公園

 新型コロナウイルスの感染拡大で修学旅行の中止や延期が相次ぐ中、県と沖縄観光コンベンションビューローは13日、修学旅行で沖縄を訪れた関東第一高校(東京、渋谷実校長)の歓迎式を那覇空港と首里城公園で開いた。首里城公園では玉城デニー知事がサプライズで登場し「沖縄を訪れてもらい、学習したり体験したりする時間ができることを心から望んでいた」と一行を歓迎した。

 2020年度上半期(4月~9月)に沖縄で修学旅行を実施した学校は1校もなかったが、10月に入って実施校が出始めている。県によると、10月は31校が来県を予定しており、上半期の計画を冬場に延期した学校も多く、少しずつ増えていく見通しだ。

 関東一高は2009年から沖縄で修学旅行を実施し、今回で12回目となる。感染防止対策のため生徒を2班に分け、13、14日の両日に沖縄入りする。13日に沖縄を訪れたのは生徒303人で、3泊4日の日程で平和の礎や美ら海水族館などを訪れる。

 同校の教諭は「当初は反対の声もあったが、(沖縄県内では)イベントを工夫しながらやっていたこともあり、実施を決めた。感染者を出さずに全日程を終えたい」と語った。