消毒ロボットを小学生チームが製作 センサー発射の本格派 沖縄アミークス小


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教育版レゴ「マインドストームEV3」で製作された消毒ロボット

 【うるま】沖縄アミークスインターナショナル小中学校(うるま市栄野比)のロボットクラブに所属する児童らがこのほど、手をかざすと消毒液が自動で発射されるロボットを製作した。ロボット工作とプログラミングが体験できる教育版レゴ「マインドストーム EV3」を使い完成させた。

 同クラブは近年、ロボット競技の国際大会でも好成績を収めている実力派。新型コロナウイルス感染対策で、今回その本領を発揮した。

 製作に関わったのは5年の中澤匠心(たくみ)さん(11)、4年の佐和田優里さん(10)と高橋かのんさん(10)と渡邉大士(たいじ)さん(10)、3年の金城佳蓮さん(9)、2年の佐和田奈月さん(7)の6人。

 ロボットはプログラミングで作動する。超音波センサーに人が手をかざすと反応し、消毒液を発射する仕組み。センサーが反応する距離を何センチにするか、消毒液をどのくらい発射させるかなどみんなで試行錯誤し、プログラミングを組んだ。

アミークスロボットクラブの児童ら=8日、うるま市栄野比のアミークス国際学園

 完成までに1台につき3日程度かかった。9月始めごろ、1台目をクラス内で利用し始めたところ好評だったため、学校全体で使えるよう追加して2台製作した。現在図書スペースに設置している。

 発案したきっかけについて4年の佐和田さんは「消毒液の容器は、みんなが同じ部分を手で押すので感染のリスクがある。押さなくても消毒できるようなロボットを作ろうと思った」と語った。高橋さんは「ロボットの作り方が学べた。いい体験になった」と話した。

 同クラブは現在週1回、活動している。クラブアシスタントの佐和田みゆきさん(41)は「新型コロナの感染を広めたくないとの思いから、子どもたちが製作した。自分たちが作りたいと思ったものを実際に作ることができて驚いた」と感心した様子だった。
 (砂川博範)