外来機、嘉手納の新施設使用 住民らは配備強化懸念


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新設された外来機専用のひさし付き駐機場に駐機するF16戦闘機=16日、米軍嘉手納基地(読者提供)

 【中部】米軍嘉手納基地に16日午後1時20分ごろ、米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機4機が飛来し、新設された外来機専用のひさし付き駐機場に駐機する様子が確認された。同駐機場の使用が確認されたのは初めて。新施設を巡っては、外来機が長期的に駐留できる環境が整うことで、飛来の頻発による騒音激化や配備機種の増加につながる恐れがあるとして、周辺自治体や住民の間では懸念する声が根強い。

 同地には元々、外来の戦闘機が一時的に駐留するための野外駐機施設があったが、雨風を防ぐ屋根はなかった。新施設は昨年2月ごろに着工し、今夏に完成。本紙取材に応じた第18航空団は新施設の目的は「自然環境から搭乗員や整備員を守るため」だとし、「(基地の)機能強化には当たらない」との見解を示した。

 當山宏嘉手納町長は「今後も状況を注視したい」とし、住民の基地負担や被害が増えることがあれば対応を検討すると述べた。