2020年度県高校新人体育大会の空手道団体形で17日、浦添が男女同時優勝を果たした。男子個人形はコザの伊波竜飛が高校で自身初の頂点に立った。女子個人形では、浦添の仲本青空が団体に続く優勝で2冠を達成した。団体、個人上位4人が全九州高校新人大会への派遣が決まった。そのほか昨年の成績を加味して東海毅(浦添)、島袋生成(沖尚)、伊礼寿央貴(前原)、田場琳奈(浦添)が、全国高体連空手道専門部から全九州高校新人大会出場の推薦を得た。
伊波、力抜き理想の演技

高校で自身初の頂点に輝いたコザ2年の伊波竜飛は、アーナンを決勝で披露した。力強さにスピード感が求められるが、意識したのは「力を抜くこと」だった。
これまで大会となると体が縮こまってしまい「自分が理想とする演技ができなかった」との反省から出たものだ。リラックスして挑むことで自身が理想とする「パワーとスピードが出せた」と声を弾ませた。「とにかく自分のすべてを出し切る」。最初の突きから、最後の突きまで気を抜くことはなかった。
高校入学後は、思うように結果が残せず焦る気持ちもあったという。今年は新型コロナウイルスの影響で、一時は新人大会の開催も危ぶまれた中たどり着いた栄冠に「やっと結果が出せた」と、表情は晴れやかだった。
決勝のマットを降りると演技中に見せていた気迫はふっと消え、優しい表情を浮かべ仲間たちと喜びを分かち合った。中学以来の優勝で、久しぶりのインタビューに「緊張しています」と照れ笑い。じわじわと湧き上がる喜びをかみしめた。
(上江洲真梨子)
仲本、反省糧に9月の雪辱果たす

団体形に続き、個人形でも優勝し2冠を達成した浦添の仲本青空。決勝は、得意とするスーパーリンペイを選択。9月の県高校選手権は準優勝で悔しい結果に「(新人大会は)2冠を狙っていた」と目標を成し遂げ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
スーパーリンペイは静と動の動きがはっきりしているという。「力を抑えすぎるとおとなしくなり、差を付けようとゆっくり動きすぎると“動”の部分がうまく表現できない」と細かい腕の動きや、足さばきの切れを意識して臨んだ。とりわけ、序盤の三段突きは「最初の見せ場なのでパワーを意識し全力で突いた」と重量感のある突きを実現した。
県選手権での反省を糧に手にした栄冠に「中学の大会以来、個人は納得のいく勝ち方ができていなかったのでうれしい」と笑った。