県平和祈念資料館友の会は25日、那覇市の首里城周辺の戦跡壕を巡る平和学習を行った。参加した沖縄戦に関するガイドや学芸員らは戦争体験者の話を聞きながら、首里城周辺の日本軍第32軍や第62師団の司令部壕跡などを回った。
首里城周辺には、県立第一中学校(現首里高)の裏門近くに掘られた壕や第5砲兵司令部壕、沖縄師範学校の留魂壕など多くの戦跡壕がある。特設警備第223中隊が置かれた安国寺では、看護要員として従事した翁長安子さん(90)が当時の様子を語った。
友の会の仲村真事務局長は「首里城再建まで時間がある中で、ガイドが戦跡についてもしっかり具現化した姿を語る必要がある」と話した。八重瀬町から参加した仲村涼子さん(41)は「壕の持つ場の力や空気を学び、自分で説明できるようにならないといけない」と強調した。