沖縄県が「コロナ警報」 感染まん延期を危惧、防止策徹底を


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沖縄県庁(資料写真)

 県内で新型コロナ感染症の新規感染者の増加傾向が続く中、沖縄県の玉城デニー知事は26日、「沖縄コロナ警報」を出して、全ての県民と事業者に感染拡大防止対策を徹底するよう強く求めた。

 玉城知事は「このままだと警戒指標は第4段階となり、社会全体の動きをどうするか重大な判断をしなければならなくなる。これ以上、感染拡大させないために、もう一度しっかりと対応していただきたい」と訴えた。

 県内の感染者数は10月以降増加し、人口10万人当たりの新規感染者数は24日連続で全国ワーストとなっている。県内の感染拡大の大きな要因は、特に大人数での「飲酒を伴う会食会合」にあると指摘。会食会合で感染した人から職場や家庭内感染につながり、クラスターも発生している。

 このため、警報では(1)会食会合による感染対策として、飲食は5人未満の少人数かつ2時間以内の短時間で行い、深酒・はしご酒などは控える、店舗の3密対策を要確認する(2)職場内感染対策として、各事業者は職員の健康管理の徹底など感染防止対策を行い、昼食時や休憩時も気を緩めない(3)家庭内感染対策として、帰宅後まず手や顔を洗い、うがいを忘れないこと、高齢の親族と会う時はマスク着用と体調管理の徹底ーを求めている。

 また、体調不良時に出勤したり、会食会合に参加して広がったケースなどもあることから、体調不良時は自宅療養し、早期にかかりつけ医や県コールセンター(098ー866ー2129)に相談するよう呼び掛けている。県は8月下旬以降、4回にわたって「注意報」を出して注意を呼び掛けてきたが、注意報を出している間もクラスター(感染者集団)が発生するなど、集団感染が後を絶たない状況となっている。