まーちゃん「臭いで心が折れそうに」 FEC27年、お笑い配信27時間も「完走」


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いさお名ゴ支部とのツーマンライブ開幕を宣言するハンサムの金城博之(左)と仲座健太=17日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール

 演芸集団FECは17日午後5時から18日午後8時にかけて「旗揚げ27周年記念公演~27時間沖縄お笑いネットテレビ~」を開催した。那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールでのお笑いライブを皮切りに、FECオフィス配信専用スタジオなどからユーチューブチャンネル「ちゃんねるFEC」で、27時間生配信した。所属芸人によるコントや漫才、総合MCの山城智二の27変化、まーちゃんのFECのパワースポット27カ所巡りなど多彩な番組で、観客や視聴者を楽しませた。

 事務所を代表するベテラン芸人のハンサムといさお名ゴ支部のツーマンライブで幕を開けた。いさお名ゴ支部はおなじみのヤギのキャラクターの姿で、ネタを3本披露した。ヤギにしか見えない生き物「ヒッパヤー」のコントでは、「ヒッパヤー」が手元にいるかのようにひもをたくみに操り、客席に笑いと歓声を生んだ。ハンサムの金城博之と仲座健太は、息の合った掛け合いで会場を沸かせた。

 まーちゃんは、1993年にFECが発足した当時の那覇市古波蔵の事務所や芸能プロダクションオリジンコーポレーションなど27カ所を巡り、自分の年齢46にFECの年齢27を足した計73キロを走り切った。聖火ではなく「せーいか(ソデイカ)」を手に走り、「臭いで心が折れそうになった」と振り返った。

 ことしFECに入った「お節介ピーナッツ」とちひろは、27周年の感想を作文と歌で表現した。想定外の美声とポップなノリで、FECの勢いを印象付けた。

 ラストに上映された動画では、FECを立ち上げた山城達樹の眠る墓と、墓前に手を合わせるまーちゃんの姿が映し出された。達樹の「まずはやること そして続けること」の言葉とともに27年間の足跡を振り返り、コロナ禍の先の舞台へと希望をつなぎ幕を下ろした。
 (藤村謙吾)