県産品、中国へライブ配信 SEEC、日本在住・林萍さん起用 フォロワー1千万人、影響力期待


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ネットの生中継で化粧品を消費者に売り込む林萍さん=7月28日(SEEC提供)

 広告代理店のSEEC(シーク、東京、阿部隆太郎社長)は、会員制交流サイト(SNS)で影響力のある日本在住の中国出身者の林(リン)萍(ピン)さんを起用し、ネットの生中継で県産品を販売する。林さんは14日に北谷町のホテルから中国のライブ配信サービス「淘宝直播(タオバオライブ)」を通じ、県産食品や化粧品など約30品目を中国の消費者に直接売り込む。1分間で約30万円の売り上げを目標とする。

 林さんは、短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」や中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」など、SNSでのフォロワー数は総計1千万人に上る。タオバオライブでの視聴者は1回で最高11万人を記録したこともあるという。

 今回の県産品ライブ配信は、林さんが月桃クリームや沖縄そばなどを紹介し、視聴者がリアルタイムで質問やコメントをしながら購入できる。

 SEEC沖縄営業所ウェブマネジャーの櫻井雄一さん、同企画担当の趙磊さんらが5日に琉球新報社を訪れ、PRした。趙さんは「新型コロナで海外客が日本に入国できない。海外の消費者に県産品の良さをアピールするにはライブ配信での物品販売が一つのいい方法だ」と説明。櫻井さんは「中国の消費者に県産品の魅力を知ってもらいたい」と期待した。