沖縄タイムスが「おわび」元社員逮捕を受け発表 コロナ給付金詐欺容疑


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 沖縄タイムス社(那覇市、武富和彦社長)の40代元社員が、新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして沖縄県警に逮捕されたことを受け、同社は13日夕方、コメントを発表。「沖縄タイムスのみならずメディアに対する信頼を裏切るものであり、あらためてお詫(わ)びいたします」としている。全文は次の通り。

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 「持続化給付金」等の不正受給、不正借り入れに関し、沖縄タイムス社の元社員が詐欺容疑で県警に逮捕されました。国民の知る権利の一端を担い、 高い倫理観が求められる新聞社に在職中、国民や社会を欺く違法行為に至って逮捕されたことは、沖縄タイムスのみならずメディアに対する信頼を裏切るものであり、あらためてお詫(わ)びいたします。

 当該元社員については既に懲戒解雇処分にしたほか、 全役員の報酬をカットして経営責任を明確にしてきたところです。 さらに、社内調査を経た上で 「特別検証委員会」を設置し、外部の弁護士、 税理士、企業経営者の目を通して、本事案の背景のほか社員教育の在り方を含めた組織的課題の検証を進めております。

 人々の知る権利に応え、社会が公正・公平であるために、新聞社が大きな責任を担っていることを踏まえ、同様な事案が二度と起きないよう再発防止に努め、信頼を取り戻す努力を続けてまいりたいと思います。