台湾の沖縄ファン那覇上空を遊覧計画 観光気分…往来再開を楽しみに


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沖縄ファンの彭國豪さんが営む「彭大家族旅行社」が、2021年元旦に予定している那覇上空遊覧飛行(本人提供)

 台湾の沖縄ファンたちが、2021年元旦に中華航空のチャーター便を使って、那覇市上空の遊覧飛行を計画している。新型コロナウイルスの影響で台湾と沖縄を結ぶ路線が3月下旬から運休となっており、再開も見込めない中、せめて空から沖縄観光の気分を味わおうと、台湾新北市で旅行会社「彭大家族旅行社」を営む彭国豪(ポンクオハウ)さんが遊覧飛行を企画。16日に同旅行プランを発売する。

 遊覧飛行は2021年1月1日午後1時に台湾の桃園空港を出発し、那覇市上空を経て帰国する。使用機材はボーイング737―800の158席。便名は那覇の発音をちなんだ「CI7878」にこだわった。琉球新報の取材に彭さんは「反響が良ければ、今後も同様の企画を続けていきたい」と述べた。

 彭さんは、14年に台湾人客の添乗で来沖したことをきっかけに、沖縄のファンになった。15年に沖縄観光などを情報交換するフェイスブックグループ「沖縄彭大家族」を創設。現在、同グループに約55万人の会員が登録している。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)や沖縄ツーリスト(那覇市)などと連携し、台湾人向けに沖縄観光の推進やレンタカーの安全利用を呼び掛けるなど尽力してきた。今年6月と9月には、県に医療物資の寄贈も行っている。彭さんは「一日も早い新型コロナの収束を願い、沖縄を再訪したい」と述べた。

(呉俐君)