岸防衛相「南部の土砂、辺野古使用は問題ない」 遺骨混入は「適切に対処」


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立ち入り禁止の看板が立ち、規制ロープが張られた現場。奥に見えるのが遺骨収集が行われていた山の斜面=8日、糸満市米須

 【東京】岸信夫防衛相は13日の衆院安全保障委員会で、名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て用土砂の調達先に沖縄戦の激戦地で遺骨がまだ多くあるとみられる南部地区が含まれていることについて「沖縄南部の土砂など資材については、県内のさまざまな事業で既に活用されている。資材として用いる上で特段問題があるとは考えていない」と述べ、使用に問題ないとの認識を初めて示した。

 土砂の調達先については「実施段階で決まることで、関係法令に定められた鉱山から調達される」と、参院代表質問での菅義偉首相と同様の答弁を繰り返した。赤嶺政賢氏(共産)への答弁。

 岸防衛相は沖縄戦の激戦地からの土砂調達に対し「心情的にはよく理解できる」としつつ、土砂への遺骨混入については「遺骨収集においては、発見された遺骨の状況に応じ、厚生労働省と沖縄県で連携して、適切に対処されている」との認識を示した。