沖縄タイムス、元社員逮捕でも会見せず「新たに分かったことない」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄タイムス社(武富和彦社長)の元社員が「持続化給付金」を不正受給した疑いで13日に逮捕されたことを受け、同社は同日、報道各社向けのコメントを発表したが記者会見は開かなかった。タイムス社は「これまでに分かったことは前回(9月)の記者会見で説明した。現時点で新たに分かったことはないため」と説明した。タイムス社はコメントで「当該元社員は既に懲戒解雇処分にしたほか全役員の報酬をカットして経営責任を明確にしてきた」と処分を説明した上で「同様な事案が二度と起きないよう再発防止に努め、信頼を取り戻す努力を続ける」とした。

 タイムス社は問題を受けて社内に「特別検証委員会」を設置し、外部の弁護士や税理士などを交えて事件の経緯を調査している。同社は「本事案の背景のほか、社員教育の在り方を含めた組織的課題の検証を進めている」と説明した。