とれたて水産物が小中学校の給食に コロナで需要低迷する県産品の消費拡大に


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 新型コロナウイルス感染拡大で需要が低迷している県産水産物の消費拡大に向けて、県と県漁業協同組合連合会は19日から、学校給食に県産水産物を提供する事業を始める。

 対象はマグロ類、車エビ、ソデイカ、ヤイトハタの4種類。来年2月末までに、小中学校や特別支援学校、定時制高校など計309校で提供される。

 学校給食に水産物を提供する事業者に、食材費を補助する。1食分100グラムまでで、期間内に1校につき2回の提供を計画する。

 県水産課によると、車エビとヤイトハタは養殖のため、外食需要や県外出荷の減少で養殖場内に滞留し、餌代がかかるなど問題が生じている。県農林水産部の長嶺豊部長は「これまで学校給食で使用が少なかった県産水産物だが、今後の利用促進につながることを期待する」と述べた。