いっこく堂が腹話術師になるまで 宜野座中で講演「夢が変わるのは進歩」


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
腹話術師になった経緯などを講演するいっこく堂さん=13日、宜野座中学校

 【宜野座】県出身の腹話術師・いっこく堂さんの講演会が13日、宜野座中学校で開かれた。腹話術の実演も交え、腹話術師になるまでの経緯や目標を持つことの大切さなどを語った。

 中学生の頃に、テレビで女性警察官が腹話術で交通安全の講話をしているのを見たのが腹話術との出合いだったといういっこく堂さん。本格的に取り組み始めたのは28歳だった。子どもの頃から、プロ野球選手や役者など夢が変遷したことを紹介し「夢が変わるのは挫折ではなくて進歩だ。それまでやってきたことも決して無駄にはならない」と強調した。

 中学生の頃は暗い性格だったというが、高校に入って明るい性格を演じていったという。

 役者を目指すうちに学校の先生の物まねをして「人の特徴をつかむのがうまい」とほめられた経験も語り「夢がある場合は自分で考えて前に進んでいくことが大事だ」と呼び掛けた。

 講演は1、2年生約170人が聞き入った。2年の瑞慶山幸妃さんはいっこく堂さんが腹話術師になる過程の話を聞き「口を動かさずにいろいろな声を出して歌ったり、いろいろなことを研究したりしてすごいと思った」と感想を述べた。