「コロナ差別やめて」 27校の児童のメッセージがポスターに 沖縄青年会議所が制作


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新型コロナウイルスの感染者への差別防止を呼び掛ける沖縄青年会議所の(左から)比嘉大志理事長、大庭恵梨花さん、宮里和幸副理事長=20日、沖縄市の琉球新報社中部支社

 【沖縄】新型コロナウイルスの感染による差別や風評被害を防止しようと、沖縄青年会議所は21日までに啓発のためのポスターと動画を制作した。同会議所がエリアとする沖縄市、北谷町、嘉手納町、読谷村の小学生から、感染者に向けての応援メッセージを募り、「ストップ!! コロナ差別」を合言葉に、ポスター配布や動画配信を通して、地域住民に発信している。

 

 「まってるよ コロナも心も元気になるまで」「大丈夫。あなたは何も悪くない」など、4市町村の27校分のメッセージを1枚のポスターにまとめた。ポスターは各学校や行政機関に配布する。「#ストップ!! コロナ差別~届けよう みんなの応援メッセージ」と題し、動画も制作。各市町村のタウンビジョンなどで配信する。

 

 同会議所の大庭恵梨花さん(34)が発案した。3児の母でもある大庭さんは「子どもが差別を受けたり、差別したりする側になってほしくない」との思いから、児童の手書きメッセージを集めた。大庭さんは「子どもたちの言葉から、大人にも差別について考えてほしい。大人の立ち居振る舞いによって子どもの行動も変わると思う」と話している。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」内の「JCI沖縄青年会議所」のチャンネルからも視聴できる。