小野伸二vs遠藤保仁で沸いたが…さえぬFC琉球、磐田に無得点完敗


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 サッカー明治安田J2の第36節は25日、各地で行われ、FC琉球は静岡県のヤマハスタジアムでジュビロ磐田と戦い、0―3で完敗した。11勝18敗7分けで勝ち点40。順位は19位のまま。

 立ち上がりは琉球がボールを支配した。徐々に相手ペースになったが、守備で防いでいた。しかし前半39分にGK田口潤人の接触プレーの間に先制点を許し、足が重いまま後半に2失点した。小野伸二と遠藤保仁が同時にピッチに立ち会場を沸かせた。

 次戦は29日、午後1時から沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで東京ヴェルディと戦う。4試合連続でホーム戦が続く。


前半の後味悪い失点重く

 前半39分、相手のロングパスを取ろうとGK田口潤人が前に出て相手FWとぶつかり、倒れている間に無人のゴールに決められた。接触プレーはファウルにならず後味の悪い先制点に。樋口靖洋監督の「これもサッカーだ。ひっくり返そう」との言葉むなしく、後半も流れをつくれず追い付けかなった。後半2分に守備裏を取られて2失点目。19分には間延びした中盤のスペースを突かれカウンターから失点した。後半33分に投入されたMF小野伸二が中継地点となると、敵陣に踏み込む回数が増えた。仲間に積極的に指示しながら、自らも縦パスを供給した。

 しかしシュート数は相手より7本少ない計4本のみ。攻撃でも見せ場がほとんどなく、小野は「疲れか相手のプレッシャーか、一人一人のパフォーマンスがいつもと違った」と振り返った。風間宏矢は「最初の1点の重みがすごく重かった。正直あれで苦しくなった」と不運な失点を嘆いた。試合では小野が同年代の戦友、遠藤保仁とグータッチして出場する場面も。ベテランは「堂々とプレーしていればもっと違った。お互いに意思疎通をもっと図って、パスのずれをなくしたい」と今後の課題を挙げた。