「左の翼から火柱」那覇空港発JAL機が緊急着陸 エンジントラブルで引き返す


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那覇空港に引き返したJAL904便の左エンジン部分=4日午後、那覇空港(乗客提供)

 那覇空港事務所などによると、4日午前11時45分に那覇空港を出発した東京行きの日本航空(JAL)904便が、機体トラブルが発生し同11時52分に那覇空港へ引き返し、午後12時23分に緊急着陸した。那覇空港から北74キロメートル、高度5500メートルのところで左エンジンにトラブルが確認された。機内には乗客178人と乗員11人の計189人が搭乗していたが、けが人はなかった。

 国土交通省航空局航空事業安全室によると、JAL904便は4日午前11時45分に那覇空港を離陸後に操縦士が管制機関に「緊急事態」を宣言したという。

 機体は着陸後に第2滑走路上で停止し、けん引車で駐機場まで移動した。第2滑走路は、12時23分から13時まで閉鎖され、那覇空港出発の2便、到着3便に影響が出た。

 乗客の1人は「離陸して10分ほど、ちょうど雲を抜け出して青空が見えてきたあたりで突然爆発音がして、左の翼から火柱が出たかんじ」と話した。

 別の乗客の67歳の男性は「離陸してズドーンとぶつかったような音がした。衝撃を受けてすぐ、酸素マスクが降りてきてた。窓から左エンジンカバーが外れているのが見えた。揺れはがたがた耐えず、上下に揺れていた。命があって助かって良かった。寿命が縮まった」と話した。

 日本航空によると、振り替え便は14時41分に羽田に向けて出発した。

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