沖縄大学、コロナ禍の教員採用試験で38人合格 現役は過去最多の22人


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教員採用試験に合格した沖縄大学の学生ら(同大提供)

 沖縄大学(盛口満学長)は11月25日、2020年度の県公立学校教員候補者選考試験(教員採用試験)で現役学生22人、過卒生16人の計38人が合格したと発表した。現役22人の合格は過去最多。同大は教員採用試験の支援に力を入れており、現役合格者が増加している。

 合格者は全てこども文化学科の学生で、小学校の採用試験に合格した。学生は3年の後半から自主学習や対策講座で試験勉強を始めていた。大学は外部講師を招いて講座を開くなど、試験対策を支援した。

 今年は新型コロナウイルスの影響で試験の形式が例年と異なったほか、教育実習の日程がずれて試験日に近くなるなど、学生にとって例年よりも想定外の試験対策を迫られた。学生らは同じ学科同士で声を掛け合い、合格に向けて励まし合ったという。

 合格した上地南那(はな)さん(21)は「これまでと違う試験なので緊張が大きかった。仲間や先輩に支えられた。一番に『子どものため』を考えられる先生になりたい」と語った。