33センチ、巨大ハゼはシーラカンス? 名護の川で釣り上げる


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古代魚のシーラカンスに似た迫力満点のホシマダラハゼ=11月8日、名護市内

 【名護】名護市内の川でこのほど、大物のホシマダラハゼが釣り上げられた。体長33センチ、重さ800グラム。釣り上げたのは沖縄市の小橋川拓也さん(20)。地元ではイーブーと呼ばれるという。「こんな大物は初めて見た」と地元の年配者が話した。

 ハゼの仲間で汽水域に生息。夜行性で日中は川底に身を潜めている。アマゾン川のタライロン(淡水のシーラカンス)に似ていることから「琉球タライロン」とも言われる。環境省指定の絶滅危惧2類。

 この日は曇り空で小雨模様だった。小橋川さんは「カナブン」型のルアーを何度もしゃくりながら釣り始めて約1時間、夕刻前についに釣り上げた。

 「狙ってはいたが、こんなに大きなものがかかるとは。迫力満点だ」と声を弾ませた。写真に収めた後、川にリリースされた。 (嶺井政康通信員)