緊急着陸のJAL機、新たな損傷は確認されず 現地調査終える


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事故が起きた日航機の尾翼周辺を調査する航空事故調査官ら=6日午後3時ごろ、那覇空港

 那覇発羽田行き日本航空(JAL)904便が、飛行中に左翼エンジンの一部を損傷し緊急着陸した事故で、国土交通省運輸安全委員会は6日、事故原因の調査を実施した。機体に新たな損傷などは確認されなかった。一通りの現地調査が完了したため、航空事故調査官は7日午後、東京へ戻るという。

 同委員会によると、調査官らは6日、機体の損傷具合を写した画像データの整理や確認作業を行った。同日午後には、再び機体を調査した。左翼エンジンの「ファンブレード」と呼ばれる羽根が損傷していたほか、左側の水平尾翼と胴体左後方部で、いずれも約30センチの傷を確認した。

 調査官らは高所作業車から水平尾翼周辺の目視調査をしたほか、損傷した左翼エンジンなどを確認した。

 調査官らは今後、関係者への聞き取りや、収集した画像データ、音声記録などの解析を進め事故原因を詳しく調べるという。