楽天、来春の久米島キャンプ見送り 金武で実施へ 離島のコロナリスク考慮


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今年2月、久米島球場でのキャンプで、汗を流す楽天の選手

 プロ野球の東北楽天は7日、来春のキャンプを金武町で行うと発表した。球団創設の2005年から久米島での離島キャンプをしてきたが、新型コロナウイルスが地域の医療施設に及ぼすリスクを考慮して今回は見送った。22年以降の久米島キャンプの実施については、今後も協議を続けるという。

 同町によると11月30日、楽天球団の立花陽三社長から大田治雄町長に直接連絡があり、島の医療体制に及ぼすリスクを考慮し、キャンプを見送ると伝えられた。同町では、1日に初めて感染者が確認されたばかり。

 大田町長は「球団創設から続いていたので、残念ではあるが、離島の医療体制には限界がある。感染拡大など配慮していただいたことはありがたい。立花社長に『来季はぜひ』と言ってもらえたので、それに期待したい」と話した。

 金武町では18年から春季後半の2次キャンプ地として1軍が利用しており、4年連続4度目となる。

 2軍はうるま市でキャンプを張る。21年キャンプは2月1日から金武町ベースボールスタジアムで開始。1軍とともに久米島で行っていた2軍は同日から、うるま市の具志川野球場で行う。