「島の誇り」沖縄初のプロ野球新人王誕生! 石垣出身の平良投手、快挙に沸く地元 


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新人王の発表を待ち望んで、高良真助監督(右)のスマートフォンをのぞき込む真喜良サンウェーブ野球部のメンバー=17日午後6時前、真喜良小学校グラウンド

 石垣市出身でプロ野球西武ライオンズの平良海馬投手(21)が17日、パ・リーグの新人王に選ばれた。県勢初の快挙に元チームメートや石垣島の関係者は喜びに沸き、今後の活躍を期待した。

 平良投手と小学校から同じチームで野球をし、八重山商工高校ではバッテリーを組んだ大濵進一郎さん(20)=大阪府在住=は「親と同じくらい長い時間を過ごしてきたので、自分のことのようにうれしいし、誇りに思う。自分で考えて野球をするところがプロでも生きたのかなと思う」と喜んだ。「厳しい世界だが、長く続けられる選手になってほしい」と期待を寄せた。

 平良投手が高2の時から同高野球部長を務めた、現監督の上原拓さん(37)は「野球に対してすごくストイックだった。プロになっても同じように取り組んだ結果だと思う」と目を細めた。「今のチームは部員7人だが、海馬の時も部員6人の時もあった。チーム力とは別に、努力すれば個人の将来性には差がないことを証明してくれた」と語った。

 同高野球部主将の垣花柊二さん(17)は「石垣島からプロに入り、タイトルを取ったことは自分たちにもいい刺激になる。頑張って練習に取り組みたい」と声を弾ませた。

 平良投手が小学生の時に所属した真喜良サンウェーブで、コーチとして指導に当たった現監督の高良真助(まこと)さん(41)は「ひねくれて見えていたのでよく怒られていた。それでも続けてきたのは、誰よりも野球が好きだったということだろう」と語る。「島の全員が応援している。また次の目標に向かって頑張ってほしい」とエールを送った。