英国で確認の変異ウイルス、感染力は最大70%増しか ワクチン効果に影響少ない公算
By Ken Thomas and Elizabeth Findell
2020 年 12 月 21 日 10:36 JST 更新
英国で新型コロナウイルスの変異種が確認されたことを受け、米当局は20日、冷静かつ慎重な対応を呼び掛けた。
トランプ政権のワクチン開発促進策「ワープスピード作戦」の責任者であるモンセフ・スラウイ氏は、CNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」に出演し、変異種が既に米国内に存在するかは不明だが、注意深く観察していると述べた。
ウイルスは頻繁に変異し、コロナウイルスのようなRNAウイルスは特に変異しやすいと指摘。ただタンパク質はあまり変異できないため、ワクチンの効果に影響を与える可能性は低いという。
英国の研究者らによると、新たに確認された変異種は従来のウイルスよりも最大70%感染力が強いと推定される。ただ致死率が高くなるとは考えていない。9月にイングランドで最初に発見され、先週、変異種だと確認された。欧州疾病予防管理センター(ECDC)は20日、デンマークやオランダでも変異種が数件報告され、ベルギーでも確認された可能性があるとした。
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