人、風景、生活…700枚 名護市制50年の歩みが写真集に 各地域の「あの頃」記録


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名護市制50周年記念写真集を紹介する事務局の平貢さん=12月11日、市史編さん係事務所

 【名護】1970(昭和45)年8月1日、名護町、羽地村、屋我地村、屋部村、久志村の1町4村が合併し、名護市が誕生し今年で市制施行50周年を迎えた。この節目を記念した名護市制50周年記念写真集「あの頃も、そしてこれからも」が11月30日付で刊行された。冒頭を飾ったのは「合併に尽力した合併促進協議会の記念写真」。写真は全部で700枚。個人や団体、組織などのさまざまな場面が切り取られている。エイサーや豊年祭、祭り、市職員の辞令交付、街角など「あの頃」の街の様子がまとめられている。
 (幸地光男通信員)

 約8万枚の中から選ばれたのは700枚。各章は(1)名護市誕生(2)まいにちの景色(3)暮らしと営み(4)私たちの歳時記(5)学びのまち名護(6)変わりゆく風景(7)平和を祈って―となっている。

 1972年の頃の名護十字路は、アーケードがあり赤いタクシーが走っている。1981年開通の仲尾トンネルは白黒写真。空から見る羽地内海。東江の海岸でのピトゥ(イルカ)追い込みはカラーで圧巻だ。伊佐川や東江のカジマヤーは地元の人も喜びにあふれている。屋我地大橋開通式の渡り初めは正装が誇らしい。

 記念写真集事務局担当の平貢さんは「旧名護町の写真はいっぱい集まったが、他4村はなかなか集めることができず苦労した」と話す。

 写真集は2500円。市史編さん係事務所(旧崎山図書館)(電話)0980(53)5402で販売している。また、名護中央公民館、宮脇書店名護店でも販売している。