サトウキビの絞りかす 煮てたたいて伸ばして…親子で手すき紙作り 大宜味村


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サトウキビを持つ稲福智裕さん(前列中央)、講師の永澤亜沙美さん(同右)と参加者(後列)ら=13日、大宜味村の旧喜如嘉小学校グラウンド

 【大宜味】サトウキビを知り楽しんでもらおうと農家主催のイベント「サトウキビを楽しむVol.2~中級編」が13日、大宜味村の旧喜如嘉小学校グラウンドで開かれた。

 サトウキビ生産農家で「ノイベナ農園」代表の稲福智裕さん(45)が企画する2回目のイベントで、自社の黒糖を使用した飲食メニューの出店・販売と、サトウキビのバガス(搾りかす)を使用した手すき紙の原料作り体験が行われた。

 手すき紙体験を指導したのは国頭村在住のイラストレーターの永澤亜沙美さん(33)で、バガスを煮てたたいて伸ばす工程に取り組んだ。残りの工程は来年2月に予定している。

 親子でバガス伸ばしを体験した名護市立緑風学園5年の寺地陽菜さん(11)は「たたきすぎて腕が疲れた。自分で紙を作ってしおりを作りたい」と笑顔で話した。主催者の稲福さんは「サトウキビと身近で触れ合う機会を広げたい」と思いを述べた。(喜納高宏通信員)