サトウキビ単価2万1999円 20~21年度 369円増、2年連続上昇、バイオマス燃料で需要高まる


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収穫したサトウキビを畑に積み上げる農家 =12月20日午前、八重瀬町富盛(ジャン松元撮影)

 2020~21年産のサトウキビの生産者手取り額単価が決定した。基準糖度が13・7度の場合、1トン当たりの手取り額は前年度より369円高い2万1999円になった。2年連続の増額。原料代が上がったことで増額につながった。手取り額単価は官報で告示された情報を基に、JA沖縄中央会が算出した。手取り額単価は、国が支給する生産者交付金と、粗糖の国際相場や為替を基準に算出される原料代の合計で決まる。

 生産者交付金は消費増税に伴う生産資材値上がりの影響で、前年より130円高い1トン当たり1万6860円(基準糖度帯)だった。原料代は前年産より266円高い5139円だった。

 原料代の増額は、石油相場の上昇に引っ張られてサトウキビで作られるバイオ燃料の需要が増し、砂糖相場に影響した。世界的なサトウキビ産地のタイで干ばつがあったことも、原料代増額の背景にある。次年度のサトウキビの生産者交付金は据え置きで、1万6860円で決定している。