同級生の新年会で20代8人感染 クラスター88例目 県内新規感染は41人【1月12日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は11日、県内で新たに41人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。前日比で33人減少したが、週末で検査が少なかったためと思われ、12日以降に再び増加する可能性があるという。那覇市内の居酒屋を利用したグループで8人の感染が確認され、県は88例目のクラスター(感染者集団)と認定した。

 那覇のクラスターは全員20代男性。同級生で新年会を開いた。東京からの帰省者もいたが、移入例かどうかは不明。3日午後8時から4日朝にかけて数軒の店を利用した。参加人数は不明で行動範囲が広いため、県は関連の感染者がさらに確認されないか注視している。

 病床占有率は68・4%で、警戒レベル判断指標の第3段階「感染流行期」に下がった。療養者数(556人)と直近1週間合計の新規感染者数(458人)は引き続き第4段階の感染蔓延(まんえん)期にある。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は31・09人で全国11位。県内では8月14日時点の42・97人に次いで過去2番目に多かった。

 宿泊施設療養中は135人。県の糸数公保健衛生統括監は新型コロナ患者が療養するホテルについて「かなり運用が忙しくなっている。満杯に近くなりつつある」との認識を示した。稼働させるホテルを増やすなどの対応を検討している。