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トランプ派がデモ呼びかけ、一部で武装計画も 【WSJ厳選記事】


北米

トランプ氏欠席で大統領就任式は「狙いやすい」標的とも

By Rachael Levy By Brent Kendall
2021 年 1 月 12 日 07:07 JST 更新プレビュー


 【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領の支持者らがネット上で再び選挙結果に抗議する行進を計画しており、先の連邦議事堂占拠で不意を突かれた法執行当局は警戒を強めている。

 トランプ氏支持者らのネットフォーラムでは、さらなるデモ集会の計画が浮上しており、主催者の一部は銃器を持ち込むよう促している。

 ネット上で過激派の脅威を分析する「サイト・インテリジェンス・グループ」は9日、武装した右派による抗議デモが1月17日に予定されているとの報告書を公表した。トランプ氏の支持派や反政府活動家らが首都ワシントンや各州の州議会周辺での結集を呼びかけているという。ネット上で出回っているあるイベントの告知では、「個人の判断で武装して」参加するよう求めている。

 アメリカン大学のリサーチアソシエート(過激派専門)、メイリ・クリージス氏が提供したスクリーンショットによると、ジョー・バイデン次期大統領の就任式が開かれる1月20日に首都ワシントンで「百万人の武装派による行進」を呼びかけるものもある。

 ネット上でのデモを呼びかけは通常、公開のサイトで行われるが、多くはソーシャルメディア上の非公開のグループや暗号化されたアプリが舞台となっており、法執行当局による監視を難しくしている。ある連邦法当局者が明らかにした。ただ、6日に起こった議会乱入に至るまでの数週間に、ネット上では行動を示唆する内容の投稿が数多く確認されていた。武装派組織を含む、右派全般にわたる過激派は「議会を占拠せよ」と明確に呼びかけるなど、計画を公言していた。

 ツイッターは8日、「さらなる暴動の扇動リスク」を理由に、トランプ氏のアカウントを永久停止とした。同社はその一例として、トランプ氏がバイデン氏の就任式に欠席すると明らかにしたツイートについて、支持者の間で2020年の大統領選の結果は正当ではないと受け止められてることに言及。また就任式はトランプ氏が欠席することで、「狙いやすい」標的だとの見方も出ているとしている。

 乱入者に議会を占拠されるという異例の事態を招いたことで、当局の警戒態勢を巡っては大きな批判が上がっており、連邦・地方当局者は今後の脅威に備え、対策を急いでいる。

 国土安全保障省の報道官は、バイデン氏の就任式を「国家安全保障上のイベント」に指定し、脅威の警戒レベルを付与したと明らかにした。選挙人の投票結果を正式認定する6日の上下両院合同会議では、こうした措置はとられていなかった。

 ライアン・マッカーシー米陸軍長官は先週、議会周辺を取り囲む7フィート(約2メートル)のフェンスを少なくとも30日にわたり設置すると明らかにしている。

 2020年の大統領選の勝敗を左右した激戦州を中心に、各州もデモや混乱に備え、対策を強化している。

 ジョージア州のブライアン・ケンプ知事(共和党)は、州議会にデモ暴徒化に備えるよう指示。また州兵を派遣する州知事令を延期した。

 ペンシルベニア州のトム・ウルフ州知事(民主党)の報道官は、当局はデモ計画を認識していると述べた。その上で「議会警察は州・自治体の法執行当局と連携して、州議会の平和を維持する」と述べた。




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