【金武】「冬の貴婦人」とも形容される冬鳥のタゲリ(チドリ科)1羽が2日午後4時ごろ、金武町金武のターム(田芋)畑で確認された。
野鳥愛好家で発見者の山原昼夜さん(70)=今帰仁村=によると、ヨーロッパなどで繁殖し越冬のために本州以南に飛来するが、沖縄を訪れるのは珍しい。「群れからはぐれた可能性がある。沖縄でも見られることがあるとは」と興奮した様子。
タゲリは頭部にまげのような黒く長い羽の冠羽(かんう)が特徴で、体の下部は白い。全長は30センチほど。確認された個体は畑を歩き回り、時々周囲を警戒して見渡していた。山原さんは「やんばるを中心に、今年も頑張って珍しい鳥を写真に収めたい」と述べた。