炎に願うコロナ収束 那覇・波上宮でドンド焼き


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無病息災を願い行われた波上宮のどんど焼き

 昨年のお守りやお札、縁起物などを燃やす「ドンド焼き」(古神札焚上祭=こしんさつたきあげさい)が15日、那覇市の波上宮であった。一般参拝者らが燃えさかる炎を見つめ、新年の無病息災や新型コロナウイルス収束を願った。

 正月行事を締めくくる火祭り行事として、小正月(15日)に全国各地で行われている。「ドンド焼き」と呼ばれるのは、「どんどん燃やす」ことに由来するなどの俗説がある。

 初春の陽気に包まれた境内で、渡慶次馨宮司が集まったお札やお守り、正月飾りなどに火を付け、祝詞を読み上げた。全てたき上げるのに今月20日ごろまでかかる見込み。

 子や孫に見せるためカメラで写真を撮っていた米盛美代子さん(75)=南城市=は「今年は特に新型コロナという見えない闘いもあり、家族の健康を願った。密を避けて、家族でまたおまいりしたい」と語った。