石垣市で「尖閣諸島開拓の日」式典 市長、字名変更で上陸許可求める意向


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規模を縮小して開かれた尖閣諸島開拓の日式典=14日、石垣市民会館中ホール

 石垣市は14日、尖閣諸島開拓の日式典を市民会館中ホールで開いた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて規模を縮小して開催した。式典では尖閣諸島が日本固有の領土であることを国内外に発信し、周辺海域で活発化する中国の動きに対応していく重要性を確認した。

 中山義隆市長は式辞で尖閣周辺海域での中国公船による漁船追尾などに触れ、「漁業者の安全操業の確保など領土領海を守る取り組みの強化」を国に求めた。尖閣の字名変更に伴う行政標識設置に向け、上陸許可を求める考えも示した。

 昨年12月から実施する尖閣に関する資料収集・情報発信事業のためのふるさと納税に多くの寄付が寄せられているとして、感謝の言葉を述べた。新型コロナの影響で式典に出席できなかった国会議員らからはメッセージが寄せられた。

 市民会館展示ホールでは14日から「領土・主権展示館 地方巡回展in石垣 尖閣諸島と日本人」(内閣官房領土・主権対策企画調整室主催、石垣市共催)が始まった。17日まで。