「見方を変えれば笑いに」 まーちゃん「お笑い米軍基地」語る 新報女性サロンで講演   


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
小波津正光さんの話に耳を傾ける女性サロン会員=20日午後、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 第94期「新報女性サロン」第1回講座が20日、那覇市の琉球新報ホールであった。FEC所属のお笑い芸人・小波津正光さんが演題「沖縄お笑い芸人まーちゃんのスタンダップコメディ!~笑いのタネは日常に~」で登壇し、コントの映像や、巧みな話芸で会場を沸かせた。

 小波津さんは、米国大統領就任式に触れ「私はトランプ派でもバイデン派でもなく、瀬長亀次郎派です」とボケてみせ、県の緊急事態宣言や伝統行事「ムーチー(鬼餅)」など、時事ネタを織り交ぜて笑いを誘った。

小波津正光さん

 小波津さんが企画・脚本・演出を務める舞台「お笑い米軍基地」のコント映像を上映。2004年に沖縄国際大学で起きた米軍ヘリ墜落の翌日、事故を伝える本土と沖縄の新聞記事の温度差への衝撃から同舞台を始めたことを振り返った。

 「一歩外に出れば、当たり前と思っていたことが当たり前じゃなかった」と語った後、昨年11月に亡くなった父親の葬儀の話題に。「少し見方を変えると笑えることがたくさんある」と葬儀のコントも上映した。上映後に再び登場した小波津さんは、父親が愛用していた着物を身に着け「最後は日本のシットダウンコメディー(落語)で」と一席披露して幕を下ろした。