宮古病院が一般外来休止 26日から電話診療で来院判断 10万人比で東京上回る感染者 直近1週間


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宮古病院(資料写真)

 新型コロナウイルス患者の入院患者が増加していることから、県立宮古病院(本永英治院長)は26日から一般外来を休止する。2月1日まで。電話診療はこれまで通り受け付けており、来院が必要と医師が判断した場合のみ一般外来の対応をする。救急は従来通り受け入れる。

 県によると、宮古島市内では24日も新たに14人(うち県外在住1人)の感染が確認され、1月の感染者数が96人と100人に迫る勢いで増えている。宮古病院によると新型コロナ病床は23日までに36床が全て埋まっており、転院調整など病床確保を進めている。

 宮古島市では23日に高齢者施設で11人のクラスター(感染者集団)が認定されるなど、高齢者を中心に感染者が急増している。宮古病院は高齢患者の増加による人手不足などで「医療崩壊寸前の危機的状況」として、18日から診療制限を開始した。緊急・準緊急手術や救急外来・入院など、緊急性のあるもの以外の手術や検査は延期するなどして対応している。
 24日時点で、宮古島市の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は91・40人に達し、都道府県別で全国1位の東京都の64・84人(23日時点)を大幅に上回っている。