沖縄の感染率、全国2位に 直近1週間の人口10万人あたり クラスターも新たに4件


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県は29日、10歳未満から80代の63人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は42.01人で全国2位に上がり、49.43人で全国1位の東京都に迫っている。新規感染者は宮古島市が11人で2番目に多かった。17日投開票の宮古島市長選挙に関連した陽性者を7人確認した。新たに4件のクラスター(感染者集団)を認定し、累計数は111件となった。

 宮古島市の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は261.78人。療養者数は170人で、内訳は宮古病院54人、民間病院10人、宿泊施設療養27人、自宅療養32人、高齢者施設25人、入院など調整中が22人となっている。宮古病院は最大61床に増やせる状況という。宮古では11人の他に千葉県在住者1人の感染も確認された。

 クラスターは、108例目が那覇市の飲食店で年末にあったイベントでの30代男性6人。うち5人は出演者で、マウスシールドを着けていた。109例目は年始の親族による会食で9人。110例目は名護市の障がい者福祉施設で職員4人、利用者8人の計12人。111例目は名護市の高齢者施設のデイサービス.入所施設の職員1人と利用者7人の計8人だった。

 県内の療養者数は800人。入院患者は364人で病床占有率は90.1%。一般病床(非コロナ)使用率は県全体で95.7%に達した。新規感染者のうち28人が接触感染と推定され、内訳は施設関係11人、家庭内9人、職場2人、飲食.会食2人、友人.知人1人、濃厚接触者として確認中が3人。

 米軍関係の新規感染者は嘉手納基地の2人で、累計は909人。